内部監査の指摘は不適合だけ?

7月3日広島市のエンジニアリング会社のISO9001定期審査を担当させていただきました。

昨年もお伺いしたのですが、この1年間の変化点としては、ご高齢で勤務されていた総務部長様が退かれて、その後任にエンジニアリング部門からの配転で総務部の責任者に就かれた方がおられました。審査してみると、この組織配転後間もない頃に内部監査が行われ、総務としての経験不足から種々の不安が挙げられており、不適合3件の指摘となっていました。

不適合とは「監査証拠が監査基準を満たしていないこと」をいいますので、不安があるからと言って不適合ではないと考えられます。よく見るとこの会社では「適合」、「不適合」の判定種別しかありませんでした。このような場合、このまま放置したらやがて不適合に発展が懸念される事項を「改善の機会」や「観察事項」として処理し是正処置なしでシステムや運用の改善に取組めるシステムにすると動き易くなることが考えられます。

このようなこともシステムに加えて運用してみると良いでしょうね。

南日本審査(株)  篠田 照明   (株)ISO登録支援社